近年では、埋葬に金銭的な負担をかけたくなという人や、宗教や宗派、しきたりに従ったお墓への埋葬ではなく、自然への埋葬を希望する人が急増しています。特に、お墓に埋葬したくない、海が好きだった、身寄りがない、お墓の維持・管理に負担をかけたくない、金銭的な負担をかけたくない、大自然に還りたいという人は、海洋散骨を選んでいます。無宗教の人や宗教やしきたりの強いお墓への埋葬には抵抗があったり、遺骨をどうすればいいかわからない、お墓の管理費や維持管理の負担を遺族にかけたくない、高額なお墓を購入する余裕がないという人には、20万円程度で行える海洋散骨はとてもメリットがあるのではないでしょうか。特に、子供がいない家庭や身寄りがない、お墓を管理する人がいないというような場合には、後のことをきにすることがなく、故人が生前に希望している場合、希望を叶えることができます。

ただ、散骨のデメリットとして、いざという時に遺骨がない、家族や親族の理解が必要、お墓参りができないなどがあります。後々お墓を建てようと思った場合、すべての遺骨を散骨してしまうと、お墓に入れる遺骨がなくなってしまいますし、親族の理解がない場合、トラブルに発展するケースもありますから、事前に必ず家族や親族の同意を得ておくとよいでしょう。海外では一般的な散骨ですが、日本ではまだまだ認知度は高くありませんし、自治体によっては禁止されているところもありますから、きちんと調べておくことが大事です。