生前から葬儀を準備するということ

生きているうちに葬儀の準備をする人が増えてきました。いわゆる生前予約というもので、欧米で始まった方法で、プレニード(preneed)と呼ばれています。自分の葬儀、お墓のことだけではなく、死後の手続き、遺言の管理執行などを含めていうこともあります。日本でも、近年では核家族化や少子化の影響で高齢者世帯が増えたため、子どもに葬儀のことを任せられないということでニーズが増えています。

死後も自分の意思を反映させたいという思いから生前に準備しておく人もいます。生前予約は、様々な機関や葬儀社が行っています。互助会が葬儀費用を積み立てるシステムも生前予約の一種です。生前予約は契約内容を保証する法的、社会的システムがまだ十分にできあがっていないので、契約するときには注意が必要です。

公正証書ですべてを決定する機関や業者もいますし、一部だけ公正証書にする所もあります。準備の際には、きちんとした正式な文書によって契約が行われたかに注意する必要があります。また、更新について規定があるか、家族の同意が必要か、なども確認しておきましょう。また将来、契約した機関や業者が破綻してしまう可能性もあるので、経営状態を判断する必要もあります。

この判断は自己責任で行うしかありません。複数の場所を比較して、納得できるシステムや経営状態であることを確認してから契約に移るようにしましょう。費用は全国平均で200万円弱かかると言われているので、内容と合わせて準備しておく必要があります。